2011年東北地方太平洋沖地震(Mw9.0)の際、東京都品川区~神奈川県川崎市周辺の東京湾西岸部に於いて周期2秒~3秒に対する100cm/s以上の減衰5%速度応答が観測された。その強震動生成要因を把握することを目的として、地震観測記録が取得されている6サイトでアレー微動観測を実施し、深さ50m以下の表層S波速度構造と深さ200~350mまでの深部S波速度構造を推定した。以下に、地震記録の解析とアレー微動観測から得られた知見を箇条書きで示す。