東北地方太平洋沖地震で震度7のK-NET築館(MYG004)、震度7相当のKiK-net芳賀(TCGH16)の大振幅記録の成因を分析した。K-NET築館では、東北地方太平洋沖地震の地表のフーリエスペクトルや粒子軌跡から、地震計の基礎の浮き上がりや滑りを伴った非線形振動の影響が指摘されている2)。本研究では粒子軌跡の他、近傍のKiK-net東和(MYGH04)の地中の上下成分のスペクトルに対するK-NET築館のスペクトル比を距離補正することで、震源・伝播特性の影響を除去し、弱震動と強震動のスペクトル比の違いを定量化した。