大規模災害時の初動活動を効果的に行うためには、指揮本部の早期設定と指揮権の発動により、指揮本部の総合的な活動方針・部隊運用及び重要事項の決定が必要不可欠である。これらを迅速にできるようにするためには、庁舎及び通信設備の地震対策、非常用電源・燃料の確保、本部機能を維持する取組を実施しておかなければならない。特に、津波により、沿岸地域の消防本部、消防署等は、災害時の活動における拠点となるため、津波浸水域を基にした土地の選定や震災に備えた耐震性・耐浪性の強化を図る必要がある。