被災1年を過ぎ、経済復興と雇用創出に向けた新たな取り組みが始まりつつある。しかし、こうした取り組みのなかでは、ややもすると就職困難な人々の課題は後回しにされることになる。これでは、今日の日本社会の問題として指摘されている経済的及び社会的格差や社会的排除を再び拡大しかねない。このことからも、生活困窮者や就職困難者とともに歩む復興のかたちを築くことが求められているのである。