宮古市内でも被害が甚大であった地域においては、顧客の約4割を失い、顧客データや台帳、配送用車両、工具など、業務に必要となるデータ・備品を全て流出した販売店もあった。しかし、こうした被害の大きかった地域においても、宮古市内に販売拠点を持つ大手卸売事業者や他の販売店と、充填所の共同利用や配送車の貸借等の連携を進めることにより、1週間後には供給を再開したとする販売店も存在した。激甚災害時には、それぞれの事業区域を越えた協力も必要になることが、浮き彫りになったといえる。