東日本大震災を踏まえた教訓の1つは,過去の地震発生履歴に関して調査観測データが不足していたため,M9クラスの巨大地震の発生の可能性を十分検討していなかったことで,そのため,津波の予測精度が十分でなかったことや,津波警報の伝達システムに問題があった。一方で,揺れの予測や,その対応策についての知識が普及し,揺れによる被害の軽減に役立ったと思われる。