CCHG観測点で推定された速度構造をもとに2011年東北地方太平洋沖地震の本震記録の再現を試みた。その結果、深部地盤構造を考慮しても、線形解析では観測のフーリエ振幅スペクトルを説明できないことがわかった。具体的には、観測波形は計算波形と比較してフーリエ振幅スペクトルの高周波数成分が小さくなり、スペクトルのピークが長周期化している。このことから、CCHG観測点では強震時に表層地盤における非線形化が起きていると考えられる。