本研究では、東北地方太平洋沖地震の際の地震動に曝露された通信埋設管の被害モードを分類し、地震動強さの指標としてPGA、PGV及びIJを取りあげ、それらと埋設管の被害率との関係を分析した。その際、管種、亘長及び建設年の観点から被害率の特徴を分析した。また、地中の一定の深度に埋設され地盤震動により被災するメカニズムと、地盤、橋台背面盛土及び橋桁それぞれの震動により被災するメカニズムは異なると考えられるため、それらのデータを分離した上で、さらに、36の有無によってマンホールや埋設管の被災メカニズムが影響を受けることを反映させて、被害率の特徴を分析した。