個別評価においては本来同列に比較するべきデータではない。しかし,重要な構造物の設計においても,コストダウンとして標準貫入試験のみを実施して,室内試験を実施することなしに36強度を得る,さらにはその36強度を高度な数値解析のパラメータ設定に用いる場合が多いのではないだろうか。したがって,①被害率を低減するために使用するデータと個別構造物の設計に用いるデータは明確に区別して扱う必要がある,②N値の大きな土に対しては,36強度の非常に大きなばらつきが認められるため,砂の種類や状態と36強度の関係について,個別にもっと検討すべきことが指摘できる。