東日本大震災津波避難合同調査団の形成と山田町・石巻市担当チームによる調査結果 ―データ特性分析―

合同調査(山田・石巻)のデータの年齢と性別の分布を国勢調査の分布と合わせる重み付けを行って集計する補正を行うことにより、同じ地域、同じ内容の設問に対するヒヤリングとポスティングの回答差が縮小し信頼性の高い結果が得られることが分かった。しかし、回答の選択枝が2択でなく3択、4択の場合に、ヒヤリングでは両端の回答が選ばれポスティングでは中間の回答が選ばれる傾向が見られ、年齢と性別の補正では縮小しない。3択、4択の場合、ヒヤリングでは質問者が回答者の話を白黒明確に判断して両端の回答を選ぶ傾向があるのに対し、ポスティングでは回答者が落ち着いて記入するので熟慮して中間的な回答を選ぶ傾向があると推定される。

作成日:
2018/04/16 
作成者(論文:筆頭著者,報告書:発行機関):
後藤 洋三 
フェーズ:
復旧復興期 
対象:
住民 
カテゴリ:
情報収集 
場所:
沿岸部 
区分:
論文 
掲載誌名:
日本地震工学会論文集  
掲載巻ページ:
Vol. 15 No. 5 
出版者:
地震工学会 
災害種別:
東日本大震災 
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