(1)合同調査団として山田町・石巻市担当チームが実施した調査に対し被災者から表立った苦情が寄せられたことはなかった。また、合同調査を通して他のチームとの研究交流が促進された。今回は端緒的な取り組みであったが、各グループが自主性と創造性を損なうことなく連携することにより、重複調査を避けて被災者への負担を軽減し、調査モラルも併せて向上できることを確認した。この報告で述べた合同調査団方式は多数のグループが大災害の現場を調査する際のモデルの一つとなり得る。今回の経験を継承し発展させることが望まれる。