地域社会との相互作用として,まず「津波ハザードマップを見て自宅の安全性や避難場所について考えたことがある」という回答は,山田町で22.5%に対し石巻本庁管内で8.2%と山田町で認知活用水準が高い.後藤らも報告しているが,山田町では,町内を7つに区分して「住民参加型ハザードマップ」づくりが進められていた.津波ハザードマップ認知は,このような行政と地域組織による地域防災活動との相互作用の結果と考えられよう.