本研究では、3つの被災地を対象に聞き取り調査を行った。それぞれの被災地で収集した語りの内容には、いくつかの違いはあったものの、次の重要な共通点が見られた.それは、いずれの被災地においても、「Days-Before」の視座、つまり、災害という事実を前提としない視座を用いた語りの聞き取り調査は、本研究が初めてだ、と大半の住民が回答した点である。