東日本大震災における福島県内市町村を対象とした避難ルート特性と死亡率の分析

避難移動距離と人的被害の関係分析より,死者の年齢区分別に見てみると,相馬市,南相馬市および新地町で,死者の年齢が上がるにつれ避難距離が短くなる傾向がみられた.避難に必要な距離が短い場合,高齢者ほど避難距離が短くても避難できなかったことが考えられた.この原因としては,同じ距離であっても,高齢者の方が避難開始から避難完了までにかかる時間が長くなること,身体機能の低下によって高齢者の方が逃げ切れないなどが考えられた.しかし,唯一いわき市ではそのような傾向が見られていない.いわき市については,別の要因が働いていることが考えられる.避難距離が短かったにも関わらず逃げ遅れたということは,安全だと思って逃げなかった等の理由が考えられることから,これらの要因には,避難距離の問題だけでなく,地形や社会的要因の影響があることが想定される.

作成日:
2018/04/16 
作成者(論文:筆頭著者,報告書:発行機関):
四井 早紀 
フェーズ:
直後・初動期 
対象:
住民 
カテゴリ:
人的被害 
場所:
沿岸部 
区分:
論文 
掲載誌名:
地域安全学会論文集 
掲載巻ページ:
No.27 
出版者:
地域安全学会 
災害種別:
東日本大震災 
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