東日本大震災の被災者に長引く後悔をもたらした反実仮想は,“もし「自分」が発災時(直後)に~していたら,もっとよい結果になっていただろう”といった傾向を示すことを確認した.このことから,平常時の防災活動に取り組む上で,「自分」にとっての最悪の事態をイメージすることに加えて,そのような結果とならないように,最悪の事態を回避する(優先順位の高い対象から守る)ことを念頭に置いて,「自分」が主体的に防災活動に取り組むことが有効と考えられる