阪神・淡路大震災では,兵庫区から中央区の中央部(「依存類型」→「持続類型」)と,その西にある須磨区の中央部や長田区の北部(「持続類型」→「依存類型」)において,被災前の人口トレンドと人口構造類型に変化が生じていたことが確認された.新潟県中越地震では,被災前の人口トレンドは概ね「依存類型」から「限界類型」で,被災後は,中山間地でまだらに「限界類型」化が進み,旧長岡市や小千谷市の市街地で「持続類型」化が進む傾向が確認された.