生活再建過程の目標(ゴール)は,どの被災者についても共通して「生活再建」である.しかし生活再建に至る道筋(ルート)は,ライフラインの復旧やまちづくりに目処がたち新たな住まいを手に入れた後は,個人の状況にあわせて細かく枝分かれしていくことが考えられる.今後,行政などの災害対応従事者は,支援対象者・支援内容の細分化などの準備・支援を進めていき,「取りこぼしのない」支援を目指していく必要があると考えられる.