本論(その 2 )では、東北地方太平洋沖地震が建物の応答に及ぼす影響を、近年に発生した地震や余震の影響を考慮して検討した。その結果、本震で受けた損傷は、現時点で公開されている本震後の余震によってさらに大きくなる可能性は低いこと、また、過去の地震を経験することによって東北地方太平洋沖地震の際の応答が若干ではあるが変化する可能性があることなどが明らかとなった。