OODAループの観点から見た緊急対応時の校長の意思決定に影響を与える要因-東日本大震災での岩手・宮城・福島県の小・中学校の事例研究-

本研究では、東日本大震災において学校の緊急対応にあたった岩手・宮城・福島県の小・中学校31校の校長による体験断を収集して、その行動内容を緊急時の34モデルである「OODAループ」の4つの段階(「観察」「判断」「決定」「行動」)ごとに分類・整理した。
 その結果、OODAループが順調に回転しない(34により多くの時間がかかる)ことに影響を与えた要因として、1.「観察」の段階では、停電の影響により情報を収集できない、校長・教職員が主体的に情報しない、2.「判断」の段階では、発災直後に20をしていないために“実際”(今後の見通し)を把握できない、マニュアル・訓練に不備があるなど“計画”(事前の想定)が十分ではない、3.「決定」の段階では、行動選択肢が思い浮かばない、選択可能な行動選択肢が限られる、一度選択した行動を変更しない(あるいは、変更できない)、無意識に「何もしない」という行動を選択し続ける、4.「行動」の段階では、特定の行動にかかりきりになる、行動が二転三転する、を挙げることができた。

作成日:
2018/04/16 
作成者(論文:筆頭著者,報告書:発行機関):
藤本 一雄 
フェーズ:
直後・初動期 
対象:
行政 
カテゴリ:
防災体制 
場所:
その他・非該当 
区分:
論文 
掲載誌名:
自然災害科学124  
掲載巻ページ:
Vol.36,No.4 
出版者:
日本自然災害学会 
災害種別:
東日本大震災 
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