東日本大震災体験後における住民の津波避難に関する意識 ―軽微な津波を体験した千葉県御宿町における震災前後のアンケート調査から―

①震災当日の自身の行動に対する自己評価について
・避難実施の有無によって異なっていたが,避難しなくても適切だったと考えている人が少なくなかった.
・そのような人の多くは,マンションや海からの距離がある場所,周囲から相対的に高くなった場所の居住者
であり,場所のリスクに対する認知が震災後の避難に対する意識にも影響を与えていることが示された.
・直接避難しなかった人のうち,外出先から自宅へ戻る,子どもを迎えに行くという行動をした人は特に不適切と考えている割合が低く,危険を承知で行われたと考えられる.これらの行動は強い使命感や愛着により発生しやすいことから,単に封じ込めようとするのではなく,このような行動をとらなくて済むような方策,
すなわち家族の27ができる手段の整備や学校施設の高台移転などによって減災を図る必要がある.

作成日:
2018/04/16 
作成者(論文:筆頭著者,報告書:発行機関):
諫川 輝之 
フェーズ:
直後・初動期 
対象:
住民 
カテゴリ:
避難行動 
場所:
沿岸部 
区分:
論文 
掲載誌名:
地域安全学会論文集  
掲載巻ページ:
No.30 
出版者:
地域安全学会 
災害種別:
東日本大震災 
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