過去の津波被害との比較により、東日本大震災では、明治三陸大津波や昭和三陸大津波に比べ圧倒的に大きな津波が沿岸部にやってきたため、津波は多くの海岸で抑止のための構造物を超え、背後にある人々や建物を襲い、過去に比べ被災度が大きい市町村が多くなった一方で、岩手県野田村や普代村、宮城県石巻市のように、過去の例を超える津波高さに対し、被災度を軽減させることに成功した市町村を確認することができた。