本設の空間とソーシャルキャピタルと資本の小さな三角形をなるべく速く作りたい、ということが復興を推進する側の意志であろう。非営利復興を長く続ければ、いずれ本設の空間へ投資がまわる可能性はある。とはいえ、それは短期では成し遂げられない。では、その三角形の形成途上の状態を、単なる途中経過として無視するのではなく、中長期間における定常的な状態として位置づけて、安定させることが必要なのではないか。