阪神淡路大震災から15年を経て~わかったこと,変わったこと~阪神淡路大震災からの復興

生活再建を実現させるための対策は,直接的な施策と,間接的な施策とに大別される。直接的な施策としては,住宅再建支援,グラミーバンクの成功で着目を集める「マイクロファイナンス」,各種の補助金制度,人間関係の維持・育成支援,こころのケアなどである。間接的な施策は経済の再建対策である。経済の再建対策にも直接的な施策と,間接的な施策とに大別される。直接的な施策には,企業向けの補助金,貸付,税の減免などが含まれる。間接的な施策の中心に,社会基盤の復旧と公共建物の再建を中心とした物理的な都市の再建がある。その他,規制緩和や規制実施,技術支援や人材育成,神戸の医療都市構想のような新産業育成も含まれる。これらの施策を組み合わせることで,できるだけ多くの人ができるだけ短時間で生活再建を実現できるようにすることが災害復興の課題であるといえる。

作成日:
2018/04/16 
作成者(論文:筆頭著者,報告書:発行機関):
林 春男 
フェーズ:
復旧復興期 
対象:
行政 
カテゴリ:
生活再建 
場所:
その他・非該当 
区分:
論文 
掲載誌名:
自然災害科学 
掲載巻ページ:
Vol.29 ,No.3 
出版者:
自然災害学会 
災害種別:
阪神・淡路大震災 
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