供給系ライフラインの地震時機能評価モデルの検証-東日本大震災の被災事例に基づく-

東日本大震災に関連した4地震による供給支障人口の解消過程を別々に求め,時系列的に合成して得られた推定結果を,実測値(停止戸数に1世帯当たり平均人員2.72を乗じて換算)と比較してモデル検証を行った.モデル選択(従来・改良),入力選択(震度曝露人口評価における震度推定のばらつきの考慮の有無),複数イベントによる影響の合成方法 (ケース1,2)などによる違いはあるものの,停電・断水・都市ガス停止ともに約1.4~1.7倍以内の精度で供給停止人口の初期値とその解消過程を予測可能であることが確認できた.この推定精度の妥当性は判断できないが,こうした予測モデルが実際の大規模震災で検証された例はなく,一つのベンチマークが得られたといえよう.

作成日:
2018/04/16 
作成者(論文:筆頭著者,報告書:発行機関):
能島 暢呂 
フェーズ:
直後・初動期 応急復旧期 
対象:
その他・非該当 
カテゴリ:
 
場所:
その他・非該当 
区分:
論文 
掲載誌名:
地域安全学会論文集 
掲載巻ページ:
№18 
出版者:
地域安全学会 
災害種別:
東日本大震災 
関連する学術論文・資料等
  • 地域安全学会論文集
登録者の他の教訓(コンテンツ)