各時間断面での供給停止人口は,4地震の影響の時空間的な重なり合いの効果で決まることから,それらの扱い方について検討した.その結果,時間間隔の短い本震・余震1は1つのイベントとして扱い,余震2と誘発地震は別個のイベントとして扱って影 響を加算するのが妥当との結論が得られた.3月の地震(本震・余震1)と4月の地震(余震2・誘発震)については,総和をとるケース1と最大値を選択するケース2を設定した,こうした検討は,連動が予想され,そのパターンが未知である南海トラフの巨大地震などの被害予測では重要となろう.