報告されている放射線量の数値を見ると,今後除染を進めても帰還が困難と判断される場所が存在するものと判断するよりない.除染をしても線量を低い水準にするのが困難な居住地であるが,ふるさとへの帰還を希望する人に対しては,ふるさと近隣で線量が低い場所を探して,移り住むこと,場合によっては町村を跨いで居住地を確保すること,それを融通させることが双葉地方全体の復興計画に相当することと考えられる.