本研究では,避難場所の条件が避難所の条件に含まれることから,避難所の条件を満たすか否かのみを分析考察したが,場合によっては,避難場所としての適切性に特化した寺院も存在する可能性もある.その場合には,緊急避難から収容避難への推移とともに避難先を変更しなければならない可能性もあり,それらの合理性の検討も含め,津波避難時の寺院の活用についての分析考察も有意義であると考えられ,今後の課題としたい.