大熊町・富岡町・楢葉町などは,現在町外に役場機能が移転しているため,「仮のまち」構想を進めることでよりスムーズな復旧・復興が望める可能性がある.一方で,楢葉町や広野町を震災前居住市町村とする住民は,「仮のまち」を整備するよりも直接早く帰還できる方策を探ることを期待していると考えられ,震災前居住市町村の事情に応じた個別の丁寧な対応が必要であることが明らかとなった.