今回の事例によれば,メンテナンス実施の動機については,日常目に見える損傷や支障の生じたときが主なきっかけであった.床下や壁内等の目に見えない部分の損傷が見落とされる危険は常にある.手を入れることが日常の使い勝手を良くするだけでなく,「非常時に家族の命を護る」のだというメンテナンスの意義と重要性の意識啓発から始めなければならない