この研究の出発点は,被災者の「想い」という一点にあり,そこから導かれた結果には,それを一方向的に具体化したものに過ぎないという限界がある.支援「される」側の「想い」が社会に受け入れられるためには,支援「する」側の意見を明らかにすることが不可欠であり,また,最終的には,支援の実施に要する資金についての検討も欠かせない.