災害により複数部局に同時発生的にこれまで経験したことの無い業務が多量に発生するため,災害対応実務者にとっては日常業務以外に付加される全ての業務が大きな負担となる.その結果,本来,災害対応業務の効率化,高度化のための地図作成業務も大きな負担として認識され,約半年間の活動で,93件の地図ニーズ(受付表は66件)という結果から,復旧・復興期の長期的な視野のもとで職員がその有効性や価値を見出し,積極的に利用していくためには相当の時間と仕掛けを要するといえる.