「孤独死」に至るプロセスの中で,「無就業」「未婚」「アルコール依存」はいずれも孤立化を促進するが,死に直接関係するのは「アルコール依存」である.だが「アルコール依存」というリスクも,それ単独で社会的孤立の果ての「孤独死」を生み出すわけではない.「未婚」と「無就業」という親族形成や社会参加機会からの排除が重なることで孤立が決定づけられ,「孤独死」に至るとみられる.