本研究における緊急地図作成チームの活動は,現場のニーズの把握と現場に求められる最小要件を導き出すための活動として位置づけられる.今後は,この活動成果がどのように活用され,どういう効果をもたらしたかを調査し,検証することで,それらをモデル化していくことを考えている. このモデル化が進めば,必要となる情報処理技術も明らかとなる.この必要技術に対する開発が進むことで,現場のニーズにこたえ得る仕組みが構築され,各関係機関がそれぞれに効果的なサービスの立ち上げと連携が期待でき,今後に発生が想定される様々な広域複合災害において,迅速な対応が実現できると考えられる.