大規模地震災害時における病院間の傷病者搬送に関する考察 ―阪神・淡路大震災時における分析を通してー

阪神・淡路大震災の既往資料から病院間における傷病者搬送実績に着目し,病院分布状況や搬送距離や搬送手順について抽出した.その結果,阪神・淡路大震災では,震源地から約40km 圏内の病院,または,震度7 の地点から10 ㎞圏内の病院では,その規模によらず数百名~1000 名の傷病者を受け入れていた.また,それらを囲むように被災地内病院からの傷病者搬送を受け入れた病院があり,これらは比較的規模の大きな病院であった.さらに,被災地周辺には自ら被災しながらも傷病者を直接受け入れ,かつ,より損傷の激しい病院からの傷病者搬送を受け入れる役割を担った病院が存在した.これらが現在における被災地内外の災害拠点病院の具体像につながったと考えられる.

作成日:
2018/04/16 
作成者(論文:筆頭著者,報告書:発行機関):
池内 淳子 
フェーズ:
直後・初動期 
対象:
企業・学術機関 
カテゴリ:
災害医療 
場所:
その他・非該当 
区分:
論文 
掲載誌名:
地域安全学会論文集 
掲載巻ページ:
№19 
出版者:
地域安全学会 
災害種別:
阪神・淡路大震災 
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