発災直後の広域被害把握を迅速に実現するためには,解析技術の発展に加えて,観測態勢のさらなる充実も重要な課題である.たとえば,世界中のどこで災害が発生しても,かならず1日以内に光学センサや合成開口レーダーを搭載した人工衛星が緊急観測できるという条件を,人工衛星の軌道決定の要件として検討し,一元化した緊急観測の中でその結果を国際社会で共有する仕組みも必要であろう.