地表地震断層の直上で倒壊した建物は寺院の山門だけであった(写真29)。背高であり、柱が玉石基礎に固定されていないため、60 cm近い上下方向の断層すべりで全体が傾斜し、転倒したものと考えられた。転倒防止には、アンカー等で柱と基礎などの接合部をしっかりと固定する必要がある。